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「大きなもの」に対抗できるのは「小さな私たち」

Nたま10期生 河合かわい良太りょうたさん

Nたまに参加したきっかけを教えてください。

地元の浜松で国際理解教育などに携わっていたのですが、漠然と「自分が大きなものに飲み込まれてしまうのではないか」という不安がありました。その不安を解消したくて、 Nたまへの参加を決めました。Nたまに参加して、その「大きなもの」とは「食料や資源などを奪ったり奪われたりする社会の構造」だということがはっきりしました。

その「大きなもの」に対抗するにはどうしたらいいと思いますか?

Nたま研修を受けている中で、地域コミュニティに興味を持ちました。インターンは岐阜県高山市に本部があるソムニード(現ムラのミライ)に2ヶ月住み込みでお世話になり、他にも東北でのフィールドワークや南インドでの海外研修などを通じて、社会にある問題を地域コミュニティや市民グループで解決しようとしているのを目の当たりにしました。 これまでは特別な人が特別な能力を使って社会問題を解決するのだと思っていましたが、違いました。自分と変わらない「普通の人」が問題解決に挑んでいたのです。その方々は小さい頃に憧れたヒーローのようにかっこよく見えました。「大きなもの」に対抗できるのは、実は「小さな私たち」なのだと教えてくれました。現在は岐阜県垂井町に拠点をおく泉京・垂井(せんと・たるい)で活動をしています。

実際に地域に根ざした活動をしてみて、いかがですか?

自分たちの活動がひとりよがりにならないように、もっと地域に溶け込みたいと思いながら活動しています。そのためには地域の方と長い時間を過ごすことが大切です。最初はあいさつを交わすだけだったのが、どんどん話をして頂ける時間が長くなってきたし、地元の人が事務所にふらっと寄ってくれたりすることもあります。 よくワークショップの最初に「アイスブレイク」をしますが、地域で活動するためには氷がゆっくり溶けるような「アイスメルト」というイメージで溶け込んでいくのかなと。

フェアトレードの推進活動を行っているとのことですが、地元での反応はいかがですか?

「フェアトレードの商品を友達に勧めたよ」と言ってくれたり、「孫にあげる」とお店(フェアトレード &地産地消みずのわ)で商品を買ってくれたりすると、地元の方が私たちの活動を理解して応援してくれるのを感じます。この前行われた「フェアトレードデイ垂井」は実行委員会方式をとっているので、地元の方にも企画から参加していただいています。

最後に、今後の目標を教えてください。

「大きなもの」に対抗するのは「小さな私たち」である、ということをもっと具体的に言えないだろうか、と思っていたとき、穏豊(おんぽう)社会という言葉に出会いました。「穏やかなことが豊かなことである」というこの言葉は、泉京・垂井の理事がつくった言葉です。ひと・もの・エネルギー・おかねなどが流域内で循環する、奪ったり、奪われたりしない、持続可能な社会を意味します。私なりの穏豊社会の構想を作り、いろいろな人と一緒に実現することが大きな目標です!

第5回フェアトレードデイ垂井で司会を務める河合さん(右)