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協力団体

ものづくりを通して途上国の可能性に光を当てる

Nたま16期生 前川まえかわ拓巳たくみさん

Nたまに参加する前は

大学ではゼミで社会課題に取り組みました。その一環で大学生協の食堂の売り上げの一部を寄付してアフリカの子どもたちに給食を届ける活動を進めました。卒業後はNGO/NPOへの道も考えたのですが、社会と自分を掛け算したときに、自分が貢献できることやしたいことが明確でなかったため、物流会社に就職しました。
ただ、就職後も休日ボランティアを続けていて、名古屋難民支援室で翻訳ボランティアをしたり、名古屋NGOセンターの単発イベントに参加していました。そして30歳前にもう一度キャリアを見つめなおそうとNたま研修を受けました。

 

Nたま講座で印象に残ったことは?

児童養護施設での自主企画が印象に残っています。学習支援のボランティアで現場に数ヶ月かかわったのは自分の中で大きかったですね。それまで単発のボランティアをしていましたが、継続的に顔の見える関係性ができたのは良かったと思います。
現場でしかわからない、子どもたちの将来への不安もわかりました。勉強を教えているとき「子どもは親より大事じゃないからな」とつぶやいた子どもがいました。その子どもが実際に家庭で言われた言葉だと気づきました。その時「僕にやれることは何だろう」と思いました。
日本でも世界でも見渡せば問題は山積しています。自分が何を軸に何を大切にしたいのかは、自分で決めて動く必要があります。学生の時は世界に対して何かをやりたい、といったざっくりとした考えしか持っていませんでしたが、今後は「これを決めてやりぬく」ことが必要だと思いました。その当たり前に思えることに気づかされたのがNたまでした。毎回の講座の講師の方から、いろんな角度から知識を与えてもらったなかで「私はこれを大切にしよう、これを軸にしよう」という気持ちが強まりました。

 

Nたま修了後は

仕事として継続的にかかわりたいと思っていたところ、マザーハウスの山口絵理子社長の講演を聞く機会がありました。バングラデシュの革製品、ネパールのシルクなどを製造し、日本国内外41店舗などで販売する会社です。途上国から世界に通用するブランドを作りたいという理念や「社会性と経済性の両立は困難だけどめざしたい」というビジョンに共感して就職しました。
現在は名古屋市内の店舗のスタッフをしています。接客経験はゼロでしたが、1~2年働いて自信がついたところです。
ものづくりを通して途上国の可能性に光を当てる、すなわち現地ならではの素材を見つけてそれを加工して、日本や世界の人に見てもらえる商品を一から作るという理念を大切にしています。ネガティブなイメージにとられがちな国々ですが、そこを変えていきたいとの思いを持っています。


マザーハウスの商品と