外から見るからこそわかること
Nたま12期生 小池達也さん
Nたまに参加したきっかけは何ですか?
前年に ESDファシリテーター育成プログラムを受講して、NGO/NPO活動を主な仕事にしている人達と初めて関わりました。やっていることの積み重ねがめざしている社会につながっていると感じ、充実していそう、嘘がなさそうだなと思いました。自分もそうなりたいと思い参加を決めました。
Nたまで印象的だったエピソードは何ですか?
なんといっても竹内ゆみ子さんに出会ったことです。「特定非営利活動法人ムラのミライ」にインターンしていたときからお世話になっています。ネパールの活動現場にも行かせて頂きました。ネパールの人達が抱えている問題が自分たちの問題でもあると気づけるような関係を持っていたことがすごい、と思いました。お互いが対等に学びあい、話し合う関係が築けていたからこそできることです。その時、自分にこそやるべきことがたくさんあると教えてもらえました。自分が感じたことを伝えなくてはならないと強く思いました。
例えば、どのようなことを伝えたいですか?
僕は、東京から岐阜に引っ越して来て今感じているのは、住んでいる人にとっては発信する魅力はないと思っていることでも、外から来た人にとっては魅力的なことがたくさんあるということです。また、まだ高齢化が進んだ町ではないけど、だからこそ地域づくりへの危機感がないことが気になっています。地域づくりを活性化することにより、もっと多くの人が訪れて、いずれは定着するようになってほしいと思っています。
今の仕事は何ですか?
コミュニティ・ユース・バンク momoに勤めています。Nたま1期生の木村真樹さんが代表をしている、2005年に設立した市民による市民のための金融システムです。
市民からの出資金を、NPOやコミュニティビジネスなどの地域課題を解決する事業を行う個人・団体へ融資をしています。つまり、市民のお金を介して、地域を豊かにする事業を応援するしくみです。また、momoは「東海若手起業塾」の 8団体からなる運営委員の一部を担い、若手起業家の支援を行っています。
僕は、主に事務局ワークをしています。3人しかいないので、いろいろやります。イベントの企画・運営を行っています。また、融資先の取材や情報発信を行う momoレンジャーのコーディネートも行っています。
コミュニティバンクだからこその魅力は。
理想論を持つ NPOは多くありますが、お金の面で持続可能性の高い NPOは多くありません。momoにお金を借りるということは、事業の社会への必要性が客観的に認められないといけません。審査を通して、市民のお金がより有効的に使われ、地域が活性化していくことが見込めます。
Nたまの経験が活かされていることは。
受講中に出会った人とのネットワークができたことと、自主企画において意外にも協力してくれる人が多いと知ったこと。自分たちだけで解決するよりも、いろんなステークホルダーと行動したほうがよいということは今も活かされています。
momoの融資先の完済パーティーで