お問合わせ
協力団体

私が始めたら、世界が変わった

Nたま12期生 堀江ほりえ愛里あいりさん


Nたまに参加したきっかけと今カンボジアでインターンをしようと思った経緯を教えてください。

 愛知教育大学の国際協力団体Heartsで活動しており、先輩の浅野愛美さん(https://nangoc.org/ntama/now/大人がきちんと働き、子どもが希望を持てる社会/にて紹介)から勧められて、Nたまに参加しました。Nたま期間中に、日本国際飢餓対策機構(JIFH)でインターンをしたり、他にも多くの職員さんのお話を聞き、NGOスタッフになりたい気持ちがより強くなりました。
 その後、一般企業での就労経験や、語学、長期間の現地での活動経験も必要だと思い、休学して海外留学をすることにしました。再び行きたいと思っていたカンボジアで、大学で専攻している日本語教育 のボランティアを募集していたこともあり、「国際協力NGO CBBカンボジア(以下、CBB)」で3カ月半インターンをすることにしました。

CBBでの活動内容や、感じたことを教えてください。

 CBBは、首都プノンペンから乗り合いバンで1時間の農村にあるスクールで英語と日本語を教えています。カンボジアは学校が午前しかないため、午後の空いてる時間は塾で語学を勉強する子どもが多いです。CBBは、「農村の貧困層でも大学まで行ける仕組み作り」を目指しています。提携先の大学への進学のために給付型奨学金を用意したり、月3ドルの学費が払えない生徒には住み込みスタッフとして雇いながら、語学を教えています。
 生徒たちを全体としてではなく、1人1人に耳を傾けることが大切でした。これはNたまの高山研修で町の人たちにインタビューをしたときと同じであることに気がつきました。また、具体的な質問をすると返 ってくる答えもあり、改めて一問一答の対話を大切にするメタファシリテーションの重要性を実感することができました。
  また、文化の違いを感じることも多かったです。日本人はお金があるなという目線を感じたり、逆に日本人では行動が理解できないこともありました。壁を作らずに関わりたい気持ちもあるけれど、忘れている と驚いてしまうこともあり、複雑でした。
 CBBに通う子どもたちの家庭の事情は様々ですが、食べることはできるけど、進学する余裕はない子どもたちが多かったです。また、家事の手伝いは当たり前だけど、勉強するのは当たり前ではない、必要でないと考えていることも背景にあり、なかなか身が入らない面があります。私たちは、もう少し時間をかけて成長を見守る必要があると思います。

今伝えたいことはありますか?

 まず、休学して留学に行ってとても学びが多かったので、今休学を迷っている学生の後押しをしたいと思っています。
 また、国際協力に関わる人に向けて、本当に役に立っているのか不安になるかもしれないけど、活動を続けて欲しいと思います。私は、3ヶ月で子ども達の日本語能力が向上するのをみることができたし、CBBの教材開発をすることもできました。私の好きな言葉は、JIFHの「私から始める、世界が変わる」です。一人一人の行動が大切だと伝えていきたいです。
 NGO活動の現場に行き、ちょっとした募金が本当に役に立つことが実感できました。現地での活動も充実したものでしたが、これからは少しでも日本での行動を変えてもらうために日本で啓発活動をして行きたいです。

最後に、日本のNGO活動についてより深く知るために、インタビュー後、堀江さんは名古屋NGOセンターでインターンを始めました。東海地域NGO活動助成金を担当しています。


中学生クラスの最終日