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自分が良いと思うことに向かって進む大切さ

Nたま13期生 澤井さわい美奈江みなえさん

澤井さんの経歴は?

社会に出てから10年+α、6つの職場を経験し、現在7つめです。最初は自動車業界に就職し、その後フロリダのディズニーワールド、名古屋のJICAで働きました。JICAでNGOを身近に感じる中で、自分も実際に現地を見てみたいと思い、シャンティ国際ボランティア会に転職し、カンボジアで活動しました。

その後、米国ミシガン州で日本文化を広める職につき、現在は愛知県で学校関係の仕事をしています。Nたまは、JICA時代興味のあったNGOのことを学びたいと思い受講しました。

一番印象に残っている活動は?

カンボジアでの支援活動です。カンボジアはポルポト政権時代の影響が今も残り、教育面などで未だ支援が必要な状況です。老朽化した学校を新しく建て替えること、幼児教育支援、コミュニティ図書館支援が主な活動でした。

コミュニケーションは英語でしたが、非母国語でのコミュニケーションは意思の疎通が難しく、価値観の違いからトラブルになることも多々あり、フレキシブルな対応や現地の年長スタッフへの配慮等に苦労しました。

価値観の違う人とのコミュニケーションの秘訣は?

心がけていたことがあります。それは相手の目線にたつこと。自分にとって当たり前でも、相手の文化ではそうではないこともあるので、常に相手の立場に立って物事を考える必要がありました。具体的には、同じ英単語で話をしていても感覚が違い、あれ?となることが何度もありました。例えば「掃除をすること」。部屋の掃除をお願いしても私が思うきれいな状態にはなりませんでした。日本人が見慣れているきれいとカンボジア人の知るきれいの感覚が違うため当然です。整理してほしいものを具体的に伝え、相手にわかってもらえないと思ったら潔くあきらめ、お互いの考えをすり合わせて現実的な折衷案を探りました。ミスコミュニケーションを減らすために歩み寄ることが、信頼関係を築き物事をスムーズに進める秘訣です。

今後はどのような活動をしていきたいか?

社会問題を自分事にとらえ、新たな発想で社会に関わっていく、チェンジ・メーカー(変革を創る人)の育成に尽力します。ひとつの会社で長く勤めるという働き方以外にも、私のように色々な仕事を経験する選択肢もあること、様々な経験をすることで、その分視野が広がり、自分を満たし周りにHappyな輪を広げられるということを伝えていきたいです。多様な生き方が受け入れられる社会になり、自分が良いと思うことに向かって進む人が増えるよう、まずは自ら実践、変革になります。

澤井さん活動写真

事務所全員でのワークショップお疲れ様会(中央が澤井さん)