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協力団体

フェアトレードショップ店長にたどりついた理由

Nたま10期生 北奥きたおく順子じゅんこさん

 

Nたまに参加したきっかけは何ですか?

学校卒業後に一般企業に就職したのですが、会社がとてもつまらなく感じていました。そんな中で、通勤電車の中で見た「青年海外協力隊」のつり広告がとても楽しそうに見えたんです。でも自分には無理だとあきらめていました。そして数年後、JICAで働いている友人に誘われて、青年海外協力隊の帰国報告会に参加しました。そこで話を聞くうちに、「これだけ支援を続けているのに、どうして途上国の人々はずっと貧しいんだろう」という疑問を抱くようになりました。それからも友人の紹介でさまざまなイベントに参加し、NGOの会員になって支援したこともありましたが、自分の関わり方としてしっくりくるものではありませんでした。そう友人に打ち明けたところ、「もう Nたましかない!」と紹介されました。

現在どんな活動をされていますか?

「有限会社フェアトレーディング」が運営するフェアトレードショップ「フェアビーンズ」のなごや地球ひろば店で、店長として働いています。フェアトレード商品の仕入れと販売をする中で、来店者にフェアトレードについて伝えています。 また、 Nたまの自主企画プログラムで始めた座談会企画を修了後も続けていて、12月の開催で 10回目を迎えました。毎回さまざまなテーマに沿った講師を招いています。自主企画プログラムでチームを組んだふたりとは「不条理な世の中を何とかしたい」という思いを共有し、互いの関心事をシェアする中で私の関心の幅も広がったし深まりました。 そのほかにも、名古屋NGOセンターが主催する TPPに関する勉強会の実行委員や、複数の NGO・ NPOの会報編集委員・運営委員など、興味のある活動に積極的に参加しています。

現在のお仕事を始められたきっかけを教えてください。

NGOスタッフとして活躍している先輩たちや研修中に出会った人々は、あまりにも輝いていました。海外研修で訪れたインドで、頭でわかっていることを現場で実践できないという経験をするなど、強い敗北感を感じたこともありました。修了後は「自分はNGOスタッフになれるのか?」という不安でいっぱいでした。でも今のお仕事のお話をいただいた時、「お店の店員ならできるかもしれない」と希望がわいてきました。そしてフェアトレードについて知っていくうちに、自分がやりたいことと重なっていると気づきました。

今後やっていきたいことを教えてください。

Nたまの研修を通して、「どうして途上国の人々はずっと貧しいんだろう」というかつての疑問の答えが、「私たちのせいだ」ということがわかりました。私にとって人生のターニングポイントになりましたね。フェアトレードは、生活に密着している “お買いもの ”を通してそのことを人々に伝えられる分かりやすい仕組みだと思います。聞いてくれた人の心に届けられたと思う時もあれば、そうでないなと思う時もありますが、「世界のことを考えて今日のお買い物を考えてほしい」と伝え続けたいですね。 また、NGOの世界で活躍している輝かしい先輩たちの活動の現場を間近で見られる機会をたくさんいただいています。今後も先輩たちから勉強していきたいです。

座談会の進行役を務める北奥さん