文字サイズ

【2014年10月号】おススメの本・DVDなど

当センター会報『さんぐりあ』より、編集委員がオススメする
「NANGOC RECOMMENS(なんごっく りこめんず)」の中から、
本・DVDを抜粋して、ご紹介します。  

*リンク先をクリックして該当商品をご購入頂きますと、金額に応じた
ポイントが名古屋NGOセンターに還元され、中部地域のNGOの活動に役立てられます。
また、別の商品をご購入される際は、当センタートップ画面(http://www.nangoc.org/
より楽天またはヤフーをクリック頂いた後にご購入いただけますと、
ポイントが還元されます。(リンク先の変更等が生じることもございますので、
商品ご購入の際は今一度、商品内容のご確認をお願いいたします)

●会報2014年10月号より抜粋

白井悠のオススメ
———————————–
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』

●著者:スティーブン・R・コヴィー (著)/フランクリン・コヴィー・ジャパン (訳)
●価格:2,200円+税
●発行:キングベアー出版、2013年

 1990年に初版が出版されたときにセンセーションを巻き起こしており、
以来1,000万部以上を売り上げ、ビジネス書として今でもベストセラーの
「7つの習慣」。
 この本はタイトルの通り「7つの習慣」を紹介していますが、7つの
習慣のベースには「インサイド・アウト(内から外へ)」があります。
 まず自分の内面(個性・動機・人格など)を知って変え、それから
外面(アウト)、他人や環境を変えるというもの。
 私が一番心に残った言葉は「他のせいで出来ない理由をあげるの
ではなく、自分ができる範囲の事から実行する。変えられるのは他人
でなく自分。」です。
 そんな当たり前のことを…なんて思うかもしれませんが、当たり前
なことほど忘れてしまいやすいことではないでしょうか。
 第1の習慣「主体的になる」、第4の習慣「win-winを考える」、
第5の習慣「理解してから理解される」など、大ベストセラーになった
この本には、団体の活動に活かせるヒントがあるかもしれません。

加藤里紗のオススメ
———————————–
『正義のアイデア』

●著者:アマルティア・セン著/池本幸生訳
●価格:3,800円+税
●発行:明石書店、2011年

 著者のアマルティア・センはアジア人で初めてノーベル経済学賞を
受賞した、偉大な経済学者である。
 センは1933年にベンガルで生まれた。幼少期にベンガル大飢饉を
目撃したことが彼の人生に大きな影響を与え、その後経済学者として
飢饉や貧困、開発について、多くの研究を重ねてきた。
 「正義」というと、唯一絶対の正義というものがあり、その完全な
正義を達成するためにはどうしたら良いかという議論がされがちである。
 しかしセンはその考え方を否定し、多様な立場や状況によって異なる
正義があることを指摘する。誰かの「正義」は、他の誰かの自由や
人権を奪ってしまうのかもしれない。だから正義について考える際
には、一つの立場から考えるのではなく、客観的な視点を取り入れる
ことのできる、開かれた議論の場が必要になるということが彼の主張だ。
 そのためにメディアが正しく情報を伝え、NGOが人権や貧困問題を
提起することが重要になるのである。
 600頁を越える大著だが、国際協力や人権問題について考える際に
多様な視角と知的刺激を与えてくれる一冊だ。

河田昌東さんのオススメ
———————————–
『福島復興のナタネ油』

●値段:270g入り 1本:1,000円

 福島原発事故で広範な土壌が放射能で汚染されました。
 NPO法人チェルノブイリ救援・中部は福島県南相馬市を拠点に、
汚染地域での被ばく低減の活動をしてきました。
 その一つに、チェルノブイリでの経験を生かした「菜の花
プロジェクト」があります。放射能に汚染された農地に菜の花を
植えると、菜の花が根から土の中の放射能を吸い取ってくれるのです。
 ナタネは放射性セシウムをよく吸収し汚染されますがその油は
全く汚染されないのです。
 検出限界0.03ベクレル/KgでもND(検出せず)です。
 ナタネを栽培し、ゆっくり除染しながら農地の再生を図ります。
 放射能はすべて油粕に濃縮し、バイオガス原料としてエネルギー
自給にも役立てる計画です。バイオガス装置の排水に出てくる
放射能はゼオライトで吸着し低レベル廃棄物として処分します。
 現在、食用油自給率は4%にも満たない状況です。
 安全なナタネ油の生産で福島復興と食用油自給率向上を
目指します。皆様のご支援をお願いします。

natane.jpg

●問合せ先:南相馬農地再生協議会
    (〒975-0031 南相馬市原町区錦町2-67、電話0244-23-5611)
    又は チェルノブイリ救援・中部
    (〒466-0064 名古屋市昭和区鶴舞3-8-10 電話052-732-7172)