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参議院本会議での安保法制強行採決に対する声明

参議院本会議での安保法制強行採決に対する声明を発表しました。

なお、安保法制に対しては、8月30日に名古屋NGOセンターに集う市民と名古屋NGOセンターによる安保法制2法案に反対する声明」を発表しております。
※声明文のPDFファイルはこちらからダウンロード頂けます


参議院本会議での安保法制強行採決に対する声明

日本国憲法に明確に違反し、この国が暴走しようとするとき
それを止めるのは
私たちの権利であり、責任である

9月19日未明、安保法案が参議院本会議で可決され、成立した。
政府与党は憲法違反を指摘する多くの批判に耳を貸さず、立法理由の論理的説明も出来ず多くの市民の反対の声を無視した果てに、強行採決を重ねて安保法制を成立させた。
これは民主主義を踏みにじる暴挙である。
このことを私たちは忘れない。

安保法制は、世界のすみずみに自衛隊を派遣し、他国の戦争に加担することを可能にした。
国際的紛争を外交努力ではなく、軍事力を持って解決する愚かな道を歩もうとしている。
海外では、我が国の多くの人々が働いている。
国際協力NGOの私たちの仲間も働いている。
全世界の人々とともに平和を創造することをめざし、丸腰で働いている。
安保法制が、それらの人々の生命を脅かす危険な道であり、このことを私たちは恐れる。

連日、国会議事堂は安保法制反対の大きな声に包まれた。
全国各地で安保法制反対の集会が開催された。
その中に多くの若者や子ども連れの母親の姿を見ることができた。
真の民主主義を求める新たな動きに希望を見た。
これからもっと多くの市民が後に続くだろう。

私たちは、政府与党らの民主主義を踏みにじった醜い姿を忘れない。
私たちは、仲間の生命が脅かされることを恐れ、そして加害者になることも望まない。
私たちは、真の民主主義への芽吹きに希望を持った。

真の民主主義を護ろう。
真の民主主義を実現させるために、新たな芽吹きに養分を与えよう。
それは私たちの権利であり、責任である。

2015年11月10日

(特活)名古屋NGOセンター