【11/20~1/29】フィリピンの路上の子どもたちにも「希望」のクリスマスを!【クラウドファンディング】
街が光に包まれ、家族が集い、喜びを分かち合うクリスマス。 しかしその裏で、一層の孤独と空腹に向き合う路上の子どもたちがいます。 彼らにとって、クリスマスは「祝福の日」ではなく、いつも通りの過酷な一日。 アイキャンはそんな子どもたちに、温かい食事と安心できる居場所、そして学びの機会を“クリスマスプレゼント”として届けたいと考えています。
事務局長 福田より皆さまへ
いつもアイキャンと子どもたちとの活動を応援いただき本当にありがとうございます!
11月20日より、路上の子どもたちに「希望」の光を届ける冬募金(クラウドファンディング)を実施いたします。
クリスマスが近づくと、買い物を楽しむ家族、食卓に並ぶ温かい料理、クリスマスケーキやプレゼントに喜ぶ子どもたち…そんな光景が目に浮かびます。私も子どもの頃、クリスマスが来るのが本当に待ち遠しくて仕方がありませんでした。
しかし現実には、毎日の食事、安心できる居場所、学びの機会——そのどれにも手が届かない子どもたちが、まだたくさんいます。
フィリピンの路上で生きる子どもたちは、クリスマスの華やかな光を少し離れた歩道から見つめながら、裸足で道路を歩き回り、飴や花を売ったり、空き缶やペットボトルを集めたりして、その日の食事代を稼いでいます。
夜になっても帰る家はなく、騒がしい車の音や街に笑い声が広がるそばで、コンクリートの上に敷いた段ボールの上で眠る子もいます。
彼らにとって、クリスマスは「祝福の日」ではなく、明日を生きるために働き続ける、いつも通りの過酷な一日です。
アイキャンは、そうした子どもたちのもとへ出向き「路上教育」を続けてきました。
温かい食事と安心して過ごせる時間を用意し、かつて路上で生きてきた若者たちと一緒に、危険から身を守る方法、自分の体を大切にすること、学ぶ意味や将来の選択肢について、子どもたちと対話しながら伝えています。
その中で子どもたちは「ここにいていいんだ」「自分のことを気にかけてくれる大人がいる」と感じ、未来を切り拓くための知識や経験を少しずつ身につけていきます。
寄付によって届けられるのは、一食の食事だけではありません。
子どもたちが「僕は一人じゃない」と感じられるクリスマスと、自分の未来を切り拓くための学びと出会いの時間を届けることができます。
この冬、路上で孤独を抱える子どもたちに、「ひとりじゃないよ」「君の未来はここで終わらないよ」と伝えられるクリスマスを、一緒に届けていただけませんか?
皆さまのご寄付が、子どもたちの人生を照らす光になります。
路上の子どもたちの「孤独な」クリスマス
皆さんが思い描かれる「クリスマス」とは、どのような日でしょうか?
フィリピンでは、クリスマスは1年で最も盛大なお祝いです。家族が集まり、喜びを分かち合います。ショッピングモールやレストランは家族連れで込み合い、街中がきらびやかに輝きます。
しかし、路上で一人で生きる子どもたちにとって、クリスマスは生き抜くために戦う日常の一部に過ぎず、そのまぶしさは普段以上に子どもたちの孤独感を強めます。



危険な路上が、唯一の「居場所」
フィリピンには、37万人以上の路上の子どもが存在すると言われています。その多くは学校に通えず、生きるために路上で働いています。1日に1食しか食べられず、空腹をしのぐために薬物やシンナーに手を染める子どももいます。
大人からの暴力や差別、偏見にさらされることも多く、子どもたちは、周りの大人への信頼を失うと同時に、自尊心や自己肯定感も低くなっていきます。そして、自分と同じ境遇の子どもだけが仲間であり、路上が自分の唯一の居場所だと思い込んでしまうのです。
アイキャンスタッフの声:
深夜、コンビニエンスストアの前にいた子どもたちから話を聞いていると、急に大雨が降ってきました。店内に避難しようと子どもたちと一緒に中に入ると、子どもたちだけ店員から「入るな、出て行け。水をかけるぞ」と言われました。仕方がないので外で雨宿りをしていたら、今度は見回りの警察がやってきました。捕まることを恐れた子どもたちは、大雨が降る中、四方八方に走って逃げて行きました。
子どもの中には、ただ路上にいただけで警察に警棒で叩かれた経験を持つ子や、警察に売春を強要された子もいます。親がいても、暴力を振るわれるから親元に戻らない子もいます。残念ながら、路上の子どもたちを守ってくれる大人は、周りにほとんどいないのです。



子どもの未来を拓く「路上教育」
アイキャンは路上教育を通じて、子どもたちに「危険から身を守る方法」や「学ぶ楽しさ」を伝えています。この活動は、何年にも渡ってアイキャンとともに活動し、自らの力で貧困から脱出する確かな道筋をつかんだ若者たちが現在は主な担い手となっています。かつては自分も路上で生きていた彼らには、路上の子どもたちの気持ちが痛いほどよくわかります。そして、活動に参加する子どもたちは自分を理解し気にかけてくれる存在のおかげで、少しずつ周りとの信頼関係を築くことができるようになっていきます。路上教育は、子どもたちにとって知識を得るためだけの場ではなく「自分は一人ではない」と安心できる居場所としての重要な役割があるのです。
自分は「大切な存在」だ、と気づいた子どもたちは、路上を抜け出す選択肢に目を向けることができます。そして、自分には「現状を変える力」があることに気づいた何人もの子どもたちが、新たな夢に向かって努力を始めたり、復学し始めたりしています。



たった1食がもたらす安心感
多くの子どもたちは、空腹のまま路上教育に参加しています。そのため私たちは、可能な限りその場で食事も提供してきました。
子どもたちとの会話ではいつも「勉強できて嬉しかった」と同じくらい「食べ物がもらえて嬉しかった」という声が多く聞かれます。たった1食でも、「今日はごはんが食べられた」という安心感は、子どもの心を落ち着かせ、学びへの意欲を引き出します。
学びと居場所のクリスマスプレゼントを
私たちはクリスマスに路上の子どもたちが孤独感に苦しむことがないよう、安心できる居場所を届けたいと思っています。僕はここにいていいんだ、という安心感は学ぶ意欲と生きる力を育みます。
町がかがやくこの時期に、子どもの心にも希望の光を。この活動をどうか応援してください!
寄付金の使い道について
目標額:180万円
募集期間:2025年11月20日~2026年1月29日
★クリスマスおよびその前後を含む活動費(路上教育、食料提供、会場使用料等)約90万
★活動に係る人件費(看護師、栄養士含む)、専門家謝礼、交通費等 約70万円
★運営・管理に係る費用 約20万
※子どもたちへの路上教育は、クリスマス以降もずっと継続してまいります!
寄付金控除について
アイキャンは名古屋市の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、アイキャンが発行する寄付金領収書を使用して確定申告を行うと、税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。詳しくは、内閣府のサイト「認定NPOへの寄付について」をご確認ください。
寄付金領収書について
当団体では、領収書は毎年1月に、前年分(1月1日~12月31日)の寄付金を合計した額で、一括送付しております。その際、領収書の日付は前年の12月31日で統一させていただきます。紛失などによる領収書の再発行は致しかねますので、申告時まで大切に保管してください。
※12月1日以降にお申込みいただくご寄付は当団体への入金が2026年となりますので、領収書のお届けは2027年1月となります。
※寄付金領収書の発行を希望される場合は、必ずご住所をお知らせください。
※「匿名」でご寄付をお申込みいただいた場合は寄付金領収書の発行ができませんので、ご注意ください。


【本件に関するお問い合わせ】
認定NPO法人アイキャン
(愛知県名古屋市東区代官町39-18 日本陶磁器センタービル 5F 中部リサイクル運動市民の会内)
TEL:052-253-7299(日月祝定休)
MAIL: info@ican.or.jp
HP: https://ican.or.jp/
Instagram:@ICAN_NGO
Facebook:https://www.facebook.com/ican.or.jp
