5.政策提言
政治や行政の場に、弱い立場におかれている人々を始め一般の人々、NGOの声を届け、あらゆる人々の声が政策決定に活かされるよう政策提言活動を行います。
(1)政策提言委員会
本委員会は、中部地域を拠点とするNGO関係者や政策提言の専門家など、約7~10名より構成され、毎月1回、会合を実施しています。
主に、外務省およびJICAなどの国際協力機構との定期協議会に関する議論を中心に話し合っています。なお、政策提言にあたっては、中部地域のNGOの声を代弁すべく尽力しています
(2)NGO・JICA協議会および中部NGO-JICA地域協議会
本協議会は、1998年10月に発足しました。
目的は、NGOと日本のODAの実施機関である国際協力機構(JICA)が、イコール・パートナーシップに基づく、情報交換・対話、相互学習、提言などを通じて、開発途上国に対する、より効果的な国際協力、国際協力に対する市民の幅広い理解と協力を促進することです。
当センターは、開始当初よりNGO側メンバーとして、関西NGO協議会、国際協力NGOセンターとともに、地域NGOの声を届けてきました。
現在は、他のネットワークNGOと協力しながら、NGO側のコーディネーターを務めています。
*本協議会の議事録は、以下、JICAのホームページよりご覧ください。
http://www.jica.go.jp/partner/ngo/meeting/index.html
また2012年、地域レベルの政策提言の場として、「中部NGO-JICA地域協議会」が設置され、中部地域のNGOとJICA中部が協議する場を年に2回開催しています。
*本協議会の議事録は、以下、JICA中部のホームページよりご覧ください。https://www.jica.go.jp/chubu/office/conference/index.html
(3)NGO・外務省定期協議会
本協議会は、NGO側からの提案により、1996年に発足しました。
目的は、ODA政策、NGOと外務省との連携、外務省によるNGO支援策などを自由に意見交換し、可能な限り行動に移すことです。
当センターは発足当初より、他のネットワークNGOとともに、地域NGOの声を届けてきました。
また、2002年3月の会合にて、NGOより定期協議の議題の整理と協議内容の専門性の深化を図るために、NGO側メンバーは、定期協議会のリニューアルを外務省に提案しました。
その結果、主に外務省が関わるODA政策を協議する「ODA政策協議会」と、NGOと外務省との連携やNGO支援策を協議する「連携推進委員会」とに機能を分離し、定期協議を継続しています。
なお、2004年度より、両委員会の成果と課題を共有する場として「全体会議」を開催しています。
当センターは、他のネットワークNGOと協力しながら、NGO側のコーディネーターを務めています。
◆ODA政策協議会
開催頻度:原則として年3回(東京で2回、東京以外で1回の開催を検討)
協議内容:外務省が関わるODA政策
議題例:「ODAのあり方に関する検討の具体化に関して」、「官民連携に関して」
◆連携推進委員会
開催頻度:原則として年3回
協議内容:NGOと外務省の実務面での連携推進
議題例:「NGO支援対象の拡大について」、「日本NGO連携無償資金協力の改定案ついて」
◆全体会議
開催頻度:原則として年1回
協議内容:ODA政策協議会、連携推進委員会での協議事項の確認等
議題例:「ODAのあり方に関する検討について」、「援助効果について」
*本協議会の議事録等については、以下、外務省のホームページよりご覧ください。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/taiwa/kyougikai.html
(4)不連続学習会の開催
当センターの政策提言分野における知識を深め、また同時に新しい仲間を増やしていく目的で、委員の自発性に基づき、随時、公開学習会を実施しています。
政策提言や地域の課題についての議論を共有する場として、重要な役割を果たしています。(他団体と協働して、シンポジウムなどを行うこともあります)
(5)市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)への参加
市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS/英名:Japan NGO Action Network for Civic Space)は、2014年4月に設立に設立された「秘密保護法NGO アクションネットワーク(NANSL)」の活動を引き継ぎ、より広範な国内外の市民社会スペース(=市民が自由に言論や活動を展開できる社会の活動領域)の課題に対応するため2018年5月1日に設立された、全国の国際協力NGOのネットワーク組織(ネットワークNGO)を構成団体、個別の国際協力等のNGOを賛同団体とするアクションネットワークです。
NANCiS は活動の性格上、ネットワークNGO(課題包括的・分野横断的なネットワークNGO)を構成団体としており、名古屋NGOセンターも一構成団体として参加しています。
現在、国際協力NGO を含む市民社会が活動のよりどころとする市民社会スペースの状況は厳しく、国内外で悪化の一途をたどっています。NANCiSは、社会全体の市民社会スペースに対する認識を高め、市民社会スペースを「守り、拡げる」ための活動を行なっています。それにより、国内外で活動する市民社会の自由な活動環境を守り、地球規模課題の解決に「今、変革が必要である」と謳った2030アジェンダおよびSDGsの真の達成のために、市民社会の能力が伸びやかに発揮できる、自由で開かれた社会の実現を目指したいと考えています。
詳しくは、以下、NANCiSのホームページよりご覧下さい。
https://nancis.org/
(6)その他
地元である愛知県、岐阜県、三重県のNGO/NPOによって構成されている「東海市民社会ネットワーク」に幹事団体として参加しています。
また地域行政・自治体から世界会議まで幅広く、要請や必要に応じて、会議への参加や政策提言に取り組んでいます。
なお、随時、平和に関する声明(イラク攻撃開始への抗議等)等へも、呼びかけや賛同を行っています。